現在、普段仕事ではMacBookProの15 inchに88鍵のUSBキーボードと、MacBookのヘッドフォンアウトにSONY Z-900を繋いで作業しています。
楽器メーカーさんとか、それを専門に扱ってる雑誌の方々には、外見的に「凄い」と言う状態がないので、本当に申し訳ないのですが...
メインの内蔵HDDのOSは「OSX 10.7」だし、「なんで、今時Reason 3なの?」って言われますが、そもそもRolandのMC-4で「CV-Gate」で「一音一音打ち込んで出して居た状態」に比べたら和音でコントロールってだけでも驚きだし、更にその後、YamahaのQX-3(2台)でMIDIで作業する様になってからも、これまた大量にあるハードのシンセを同じくYamahaの02Rに繋いでた時期に比べても、全部ひっくるめてMacの中一台で出来る様になった事は、自分にとって「もうそれはそれは夢の様な状態」なんですわー(笑)
メインの内蔵HDDのOSは「OSX 10.7」だし、「なんで、今時Reason 3なの?」って言われますが、そもそもRolandのMC-4で「CV-Gate」で「一音一音打ち込んで出して居た状態」に比べたら和音でコントロールってだけでも驚きだし、更にその後、YamahaのQX-3(2台)でMIDIで作業する様になってからも、これまた大量にあるハードのシンセを同じくYamahaの02Rに繋いでた時期に比べても、全部ひっくるめてMacの中一台で出来る様になった事は、自分にとって「もうそれはそれは夢の様な状態」なんですわー(笑)
シンセサーザー音楽の史学的資料と、先輩達の「昔話し」を聞くと、1960年代のシンセサイザーを使った現代音楽では、シンセの音をオープンリールに録音して、テンポから音符の長さを計算して「テープを切って貼ってを繰り返して」音楽を作ってたとの事。その状態から比較すると、ここ50年間位での「音楽を作る為の環境・機材」は、これほど技術革新があったって事は無いかと。
さておいて。
最初に。
一応、プロとして仕事をしているので、自宅に「ProToolsを置かない理由」を。
2004~5年位までは、MacにはM-AudioのI/Oと共に、ProToolsLEを入れていて、時々は使ってはいたのですが、自分が関わる仕事の現場で、オペレートは「それぞれエンジニアに任せた方が良い」と言う状態に思える様になってきました。
恐らく、自分にとってProToolsは、例えば電子レンジとかファクスとかと同様に「コモディティ化」しちゃったのだと思います。
電子レンジの操作をするとか、ファクスで書類を送るなんて、それ自体、誰がやっても同じでそ??w
誤解の無い様に付け加えると、操作自体は誰がやっても同じだけど、この場合だと「何を調理するか」とか「どう言う書類を作るか」とかは、今も昔も変わりなくとても重要な話ですよ。
自分と他人は違う、その違いが「個性、アーティスト性」と言うならば、使う音楽のソフト自体を、他の人と違う物を選択する方が「より個性が出る」と思っていると同時に、ソフトを見極めて、それぞれの「良いとこどり」もしたいのも事実。
耳の良いエンジニアとかクリエイターは気が付くと思うけど、ソフト自体が違えば出て来る(感じる)音が違うって事を。
漠然としか説明出来ないけど、例えば、Logicで作った音は「あ、Logicだ」って分かってしまうし、同様に「Live」とかの音も個性的で「あ、Liveの音だ」と感じるはず。
音楽ソフトは「画家が使う絵の具とか筆」と同じではないか...例えば、リキテックス等のアクリルで書いた物と、パステルで書いた物は、そもそも違うのではないかと。
「f特」が悪いとか、S/Nが悪かったり、ハムが乗るって話は、そもそも今はもうあまりないので、最近のプロオーディオの世界で言う「音が良い」と言う表現は、実は意味がよく分からなかったり、何のアドバンテージも感じなかったりします。
恐らく他のクリエイターと違う所は、膨大な音色のライブラリーがHDDに入ってて、更に以前使ってたハードのサンプラー等〜、Akai S1000シリーズ(後にS3000XL)や、Roland S-50(後にS770)シリーズ等のライブラリーは、自家製、メーカー製、サードパーティー製問わず全てコンバートしてReasonで使ってますw
当時、E-muのライブラリー、シンクラビアのライブラリーは「CD-ROM一枚の定価が100万円」とかの物がザラに有ったんだけど、今のGrageBandでは最初から結構良いライブラリーが付いてるし、ダウンロード販売だと1000円位からあるしで、技術革新と共に価格破壊もw
Reason3/Cubase5をメインで使ってるのは「今のところ足りてるから」と言うのが大きな理由。
何か劇的に凄いプラグインとか出て「即、対応しないとマズい!」って言う「デジタルデバイドな状態」は当然避けたいので、当然、Reason7を含む最新のOS・ソフトにもすぐに切り替えられる様にはしていますが...w
恐らく他のクリエイターと違う所は、膨大な音色のライブラリーがHDDに入ってて、更に以前使ってたハードのサンプラー等〜、Akai S1000シリーズ(後にS3000XL)や、Roland S-50(後にS770)シリーズ等のライブラリーは、自家製、メーカー製、サードパーティー製問わず全てコンバートしてReasonで使ってますw
当時、E-muのライブラリー、シンクラビアのライブラリーは「CD-ROM一枚の定価が100万円」とかの物がザラに有ったんだけど、今のGrageBandでは最初から結構良いライブラリーが付いてるし、ダウンロード販売だと1000円位からあるしで、技術革新と共に価格破壊もw
Reason3/Cubase5をメインで使ってるのは「今のところ足りてるから」と言うのが大きな理由。
何か劇的に凄いプラグインとか出て「即、対応しないとマズい!」って言う「デジタルデバイドな状態」は当然避けたいので、当然、Reason7を含む最新のOS・ソフトにもすぐに切り替えられる様にはしていますが...w
もうひとつ。
レコーディングスタジオと、リスナーのリスニング環境の変化に対応すべく、擦った揉んだと色々試行錯誤して現在の機材に落ち着いたのですが、ヘッドフォンで作業している意味を。
通勤・通学とか、渋谷等で周りを見渡すと分かるんだけど、皆、ヘッドフォンとかイヤフォンをして音楽を聞いています。しかも、相当高性能なヘッドフォンとかで。
これって、実は、ユーザーの「リスニング環境が変わった」って事で、スピーカーでトラックダウンする、マスタリングするって行為自体、もしかしたら前時代的な行為なのかもしれないって思っています。
同時に、MacBook/iPodのも含め「DA自体の安定」によって、再生される音が、年々良くなって来た感じがあります。
自分が感じた範囲で話すると、02Rや、MacBook(初代・白色)が発売された頃は、安いDA特有の「音量を上げると、音が潰れて飽和して聞こえる」って状態だったけど、次のアルミのMacBookProの頃経て、現在発売されているMacbookPro等は、分かりやすく言うと「再現能力が有り過ぎて、ボリュームを最大に出来ない」、「音量をMaxにすると耳が痛い」って位良い物になってきた感じがあります。
スタジオにある、ProToolsのDAなんかに比べたらMacBookProのDAなんて、おもちゃみたいな物だと思うんだけど、その「おもちゃみたいなDA」ででも、バランス良く聞こえるなら、そのデータでスタジオにあるのProToolsのDAで鳴らすと「もっとよく聞こえるはず!」って思ったのが最初なんだけどねw
2000年を越えてからだと思うんだけど、コンピューター自体と音楽のソフトが安定してきて、フリーズするとか、Macで言う「爆弾マーク」とかが出なくなってからなんだけど、同じ時期に、レコーディングスタジオの「ラージモニターの威厳」が全く感じなくなってきて、1999年位迄は「機材・欲しいものリスト」に必ず「ジェネレックの一番デカいスピーカー」が載ってたんだけど、そこそこ音の良いパワードのニヤーフィールドモニターも沢山出て来て、良い音でリスニング出来る様になったのもあってか、クラブで大音量で聞く事も含め、自分が、そう言う状態〜「スピーカーで音楽を聞く」と言う事に「こだわりを持たなくなった」「切望しなくなった」のも事実。
ヘッドフォンをメインで作業していると言うのは、世界中どんな場所でも、どんな時間でも作業しようと思えば出来るし、別のスタジオに移動して「モニターのスピーカーが変わったから、音の基準が分からない」って状態にはならない。本当に意味で「信じれるのは自分の耳だけ」と言える状態に。
時々、気分転換も含めよくやるのは、1コーラスをアレンジできたら、カフェとかにMacBookとヘッドフォンを持って行って、そこで全体のサイズを作ったりしてます。こう言う事が出来るのも、ヘッドフォンでの作業のお陰かと。
...と、あまり参考にはならないと思いますが。
ヘッドフォンで大音量で作業していると、体調によっては(突発性の)難聴になる場合があるので、少しでも「耳が変だなぁ〜」って感じたら、迷わず耳鼻科で診て貰ってください。友達の耳鼻咽喉科の医者曰く「早く診察・治療開始すればするほど、完治率が上がる症状もある」との事。併せて、ヘッドフォンで大音量の音を継続的に聞いていると、所謂「難聴」になり易くなってきます。この難聴は割と自覚症状が無かったりもするので、音楽に携わる方を含め、年に1度は耳鼻科で「お耳の検査する」のをオススメします。
その他、機材・ソフトで質問があればお答えします。
「matsui@royalmirrorball.com」まで。
上の画像は、録音機器も含め、目一杯機材が部屋に有った時期の写真。
一般家庭扱いなのに、電気代が平均5万〜6万でした(笑)
(撮影:エンジニアの川口昌浩氏)
真ん中の画像は、今の作業部屋の様子。
下の画像は、1999年位のキーボードマガジンで取材を受けた時の記事です。
ヘッドフォンをメインで作業していると言うのは、世界中どんな場所でも、どんな時間でも作業しようと思えば出来るし、別のスタジオに移動して「モニターのスピーカーが変わったから、音の基準が分からない」って状態にはならない。本当に意味で「信じれるのは自分の耳だけ」と言える状態に。
時々、気分転換も含めよくやるのは、1コーラスをアレンジできたら、カフェとかにMacBookとヘッドフォンを持って行って、そこで全体のサイズを作ったりしてます。こう言う事が出来るのも、ヘッドフォンでの作業のお陰かと。
...と、あまり参考にはならないと思いますが。
ヘッドフォンで大音量で作業していると、体調によっては(突発性の)難聴になる場合があるので、少しでも「耳が変だなぁ〜」って感じたら、迷わず耳鼻科で診て貰ってください。友達の耳鼻咽喉科の医者曰く「早く診察・治療開始すればするほど、完治率が上がる症状もある」との事。併せて、ヘッドフォンで大音量の音を継続的に聞いていると、所謂「難聴」になり易くなってきます。この難聴は割と自覚症状が無かったりもするので、音楽に携わる方を含め、年に1度は耳鼻科で「お耳の検査する」のをオススメします。
その他、機材・ソフトで質問があればお答えします。
「matsui@royalmirrorball.com」まで。
上の画像は、録音機器も含め、目一杯機材が部屋に有った時期の写真。
一般家庭扱いなのに、電気代が平均5万〜6万でした(笑)
(撮影:エンジニアの川口昌浩氏)
真ん中の画像は、今の作業部屋の様子。
下の画像は、1999年位のキーボードマガジンで取材を受けた時の記事です。