2012年5月14日月曜日

アーカイブ

過去の関わった作品のアーカイブです。
ファイルの保存日が2006年8月なので、そのあたりまでの情報だと思います。
また、作品の管理が悪くて、かなり抜け落ちているかと思いますが、どうぞ、ご容赦下さい。










2011年8月18日木曜日

最近...


「...ブログ書いてないですねー」って言われるので、某フリーペーパー(?)に寄稿したのを、無断で転載しますね(笑)


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「モニター環境」と「ローエンド(低音)」に付いて話ししますね。


最近は、パソコン・ソフトが低価格で更に高機能なので、自宅で音楽を作ってる人も多いと思いますが、音楽の作業をして行く時、モニターの音量が重要な役割を果たす時があります。

特に、ダンスミュージックの場合、ローエンドの聞こえ方一つで「全体のノリ」とか「作業のヤル気」までも左右する事が多々あります。

日本の住宅事情を考えると「大音量が平気な一軒家に住んでる」とか、「自分専用の防音室を持ってる」方は、恐らく少ないと思うので、昼間はまだしも、てっぺん越えてからの大音量は、ご近所さんとの諍いの元にもなります。

そもそも、ダンスミュージックを昼間から作る気には、ならなかったりしますが…(笑)

自分の場合、時間帯や場所に左右されずに作業したいので、外のスタジオ以外は、常にヘッドフォンで作業しています。

10年位前に、相当数のヘッドフォンを買って選んだ結果「SONY MDR-Z900(絶版)」を今でも使用しています。

ダンスミュージック、特にクラブでしか掛からない曲とかは「ローエンドが命」だったりするので「ローが出てて当たり前」、「大音量のクラブでしか聞こえない重低音」でも問題ないのですが、自分が「出入り業者」をやってる「J-pop」等の「歌謡曲」に分類される物は、リスナーの多様な再生装置(テレビ、カーステ、パソコン等)でも、「ローエンド」が聞こえないと不味い事になります。

小さいスピーカーだと、単にベースが聞こえない「スカスカの音」に聞こえ、クレームの対象になったりします。


そこで登場するのが、プラグインです。

イコライザーで手っ取り早く出す方法もあるのですが、自分は「ベース・エンハンスド系」の物を多用しています。

「ベース・エンハンスド系プラグイン」とは、原音に対して「1オクターブ下の音」等を加え、見かけ上の「低音の帯域」を増やして、聴感上の低音を聞こえやすくするソフトです(ハードウエアー系だと「DBX 120xp」も同じ効果があります)


自分は、「waves Maxx BASS」「waves Renaissance BASS」を使用してます。

ただ、誤解の無い様に付け加えると、ヘッドフォンとか大音量でしか聞こえないローエンドもあるので、他のプラグインと同様に「何でもカンでも使うのでは無く」パラメーターをいじり倒して、自分独自の設定を見つける事が必要だと思います。


今日の1曲。

Van McCoy " The Hustle"

当時、”ハイファイ”と言う言葉があったなら、間違いなく一番になった曲。今でも、ハイファイ。


2010年1月13日水曜日

鷺巣詩郎 = サギス シロウ 氏


「突然、人と人が出会った時のインパクトの順位」ってのを勝手に想像したりしてますが...

1位=死体
2位=気狂い
3位=酔っぱらい

...の後、自分の場合「4位=鷺巣詩郎 (氏)

...って感じになる位、最初にお会いした時はインパクトがありました(笑)
出会ってから、かれこれ15年は超えてると思うので、最近は見慣れるのですが、恐らく、初めて会った人は、ぶっちぎりなインパクトを感じると思います。
鷺巣さんの普段の格好を説明するにあたって、一番近い感じを探すと「アパホテル女社長の様な感じ」と言うのが、分かりやすいかと...w

この方の作る音楽は、誰しもが認めているところなので詳細は割愛するとして、そのファッション・センスもブっちぎりなら、作る音楽もブっちぎり。
冗談抜きの話、ぱっと上下の同業者を見渡して(存命中ですが)死後、確実に世の中に、音楽と名前が残る一人だと思ってます。

話し変わって。

相当昔に、鷺巣さんがパリでクラブを開くと言うので、一緒に1ヶ月位生活を共にしました。
自分にとっては初めて行くフランスだったので...

「はぢめてのパリっ」
「パリのエスプリっ」
「フランス人は英語を話さない」

...等と、勝手に想像していったのですが、これが思ってた以上に庶民的と言うか、近所に来たのに言葉が通じない位な、親近感で1ヶ月過ごす事が出来ました(笑)
まぁ自分が、鷺巣さんのクラブが終わってから、ピガーレにある「フォレス・ピガーレ」と言うクラブで、ほぼ毎日ベロベロだったってぇのも要因かと思うけど..

話し戻って。

...とは言え、日本人なので、海外に居ると、やっぱり「お米」が食べたくなります。
鷺巣さんに、いつもの通り「お腹すきましたぁ〜」って言ったら、「おっけー!」と、アパートのキッチンで簡単にピラフを作ってくれたのですが、これが激ウマ!!!自分の人生の中で「ベスト・ピラフ・ランキング」があるのなら、未だ抜かされていない位「激ウマ1位」でした。
この頃の自分は、どちらかと言うと「質より量!」的な味覚だったのですが、完全にノックアウトされてしまいました(笑)
恐らく、鷺巣さんは...もとい。鷺巣シェフは、普段から「死ぬ程ウマい物しか食ってない」ので、プライドとしてマズい物は出せないのではないか?そう言えば、一緒にゴハン行くと、とりあえずウマい店しか行かない...等、思い当たる節が多々ありました。
帰国後知ったのですが、料理評論家が出来る位の知識があるとの事。納得しました。

...と書いてみたのですが、怒らないで下さいねー鷺巣さん〜〜(^^)
あと、どちらかが死ぬ前に、鷺巣シェフのピラフ、もう一度食べさせてください〜〜!!(まぢ)

(1月14日加筆)
読み返してみたら、「オチ」が無かったので、加筆します。
...と、まぁ、この方を含め、偉大な先輩の一人、師匠の鷺巣さんなんですが、自分の作る音楽を考えると、これほど影響を受けた人は居ません。ジャズもクラシックも、あらゆるジャンルを取り入れて消化し「鷺巣流」に変えてしまいます。現代の天才の一人だと思ってます。



今日の1曲

この曲、テレビシリーズだと綾波が自爆する時に、バイオリン・メロで流れてるんだけど、映画版の最後で流れた時、鷺巣さんの事だから確信犯的に仕掛けた気がしてなりません。自分、まんまとハマってしまいましたー(笑)

2009年11月5日木曜日

上野圭市=ウエポン 氏

上野圭市 = ウエノ ケイイチ
まぁまぁまぁまぁ、この方、最初会った時から、一方的に変な縁を感じて、現在に至ってますが、彼の事を一言で表す形容詞を探すと「ラブリーっ♡ス・テ・キっ」以外思い浮かびません。
彼の作る音楽の話しは割愛しますが、外身は身長が高く、手・足が長く、顔も小さくて、所謂イケメンなんですが、時々自分より年上で、更に長老の域の年齢の癖に、(仕事とかで)出会った可愛げな女の子(タレント含)から「あのーっ、上野さんって、お幾つなんですかぁ?」って質問されて、平然と「28歳だよっ!」とか答える感覚以外は、日々ハッピーでラブリーな毎日を送っている先輩の一人です。
最初に会った時は、今や幻の名盤と言われ再発の噂もある「美川憲一の”駄目な時はダメよ”」のリミックスを彼が作っていて、作業を見てる中、音を聞いてると、まぢに「こんなチャラチャラした音楽聞いた事ない!」って思った記憶が有ります。まぁ、当時の自分を振り返ると「軽く無敵!」って本気で思ってたので(!)、あのチャラチャラ差加減は衝撃でした。
作業部屋が近く、一時期、自宅が近くかったり、更にお互い色々有りぃぃーので、現在まで、おつきあいさせて貰ってます。
自分がこう言う年齢になってくると、出不精になり、友達付き合いも希薄になりがちだけど、彼の周りには、いつも「頭の中が(良い意味で)変態」な方々が多数取り巻いて居ます。誰とでも打ち解ける感じも、彼の魅力の一つかし。


今日の1曲

坂本ファンの間では「黒歴史」と言われている曲ですが、松井寛・プロデュース、上野圭市・詞曲の作品。
上野氏自身によるリミックスもありますが、当時、上野さんとMacの相性がとても悪く(以後離婚)て、作業が遅延。仕方なく発売日を送られた記憶があります。
当初「麻布に海はある!」と言う大胆な歌詞に、スタッフが尻込みをしたのが残念。

2009年9月25日金曜日

おフュージョンな かほり...


イギリスの高級オーディオ・メーカーに「
LINN 」と言う会社があります。
自分が元々「ハイファイ・オーディオ」なるものには興味がなく、むしろ、1本何万円もするケーブルが世の中に存在するのに驚いた経験があります。今でこそ、人それぞれの「音楽を聞くと言う意味」みたいなのが、ようやく理解出来る様になったので、面白い世界だなぁ〜って思いますが、FMレコパルでカセット・インデックスを集めてた時代から、そう言うのに違和感を覚えていました。
話し戻って。
この会社、このメーカーで全部揃えると、軽く高級外車が買える様な値段の機材を出しているんだけど、他のレコードレーベルが供給する音源の音質に満足出来ず、とうとう、自分の所で「 LINN RECORDS 」と言うレーベルを作り、スタジオ・マスター級の超高音質の音源を供給し始めたんですわー。
カタログを見ると、クラシックとジャズが多いのですが、もう少し間口を広げ、歴史的な名盤も含め、ポップスや、クラブ系の物も出して貰えると良いのに!って思うのは自分だけでしょうか?恐らく、今のハウスミュージックのキックは「ハイファイ・オーディオ」オタクでも唸るくらいにローエンドが出ている気がするんだけど...
同様の話しで、何年か前に、アナログレコードのブームが有って、CDで出ている物でも「わざわざバイナルを選んで買う」って流れがあったけど、再生装置にソフトのフォーマットが引っ張られる感じって、音楽の世界だとアリ!良い意味でスパイスになってると思う。ただ逆の話し「携帯でしか音楽を聞いた事がない」って言うのも「同様な話し」と思うと、悲しい気がするけど...
まぁ、普段から自分が「ハイファイ・オーディオで音楽を楽しんでいる」って訳では全然ないんだけど、もっと年取って隠居でもしたら、試してみますわー。

今日の1曲。
是非、LINN RECORDSから再発して欲しい1曲。

※ 画像は自宅作業で愛用しているBOSEラジカセ(?)。


2009年9月24日木曜日

音楽の聴き方。

かなーり以前に、自分の中の「ジャンルの垣根」みたいなのが無くなった気がしています。
高校の時まではClassicの物、18歳を過ぎてから暫くまでは、Rockの物が、自分の中で「ダサい」音楽に聞こえていた時期があります。更にRockに付いては、生まれてからかなりの期間「 Knack の" My Sharona "」と「 Deep Purple の" High Way Star(Live in Japan)"」の2曲しかまともに聞いた事無い時期もありました。単にディストーションのギターの音と弾いている人達が、意味無く嫌いだったって話しなんですけど...(笑)
18歳位の時に「 Chicago House 」ってのが出て来て、それはそれは衝撃でした。Steve Reich =スティーブ・ライヒ、Gyorgy Ligeti =ジョルジ・リゲッティ、John Cage =ジョン・ケージとかの現代音楽の「ミニマルミュージック」にカテゴライズされる物、サウンド・アーキテクチャなる、どちらかと言うとポップ・カルチャー寄りの物も含め、それまでにも「無機的で実験的な音楽」は多数あったのですが、これはヤバかったですわー。3度目の黒人音楽の襲来かと思いました。
当時は「究極の1小節の繰り返し」を聞かされている感じと「この1小節は、あなたにとって気持ち良いですか??」って問いかけられてる感じで、更に「この音楽(グルーヴ)の良さを分かる??信じれる??」って、まるで「踏み絵」の様な音楽が出て来たと思いました。
今でこそ「歌謡ハウス」なる物も有って、ハウスは世の中に広く認知された気がするけど、当時は嫌いな人も多数。その人達の「拒否反応」は見てて面白かったですよ。口々に言うのは「おい、松井。ドラム出て来てから16小節位たってるけど、いつ、次の音出てくるんだ??まだイントロか??」って。
話し戻って。
自分の場合、初期のハウスミュージックで音楽の聞き方みたいなのが変わりました。作ってる人達は「どう思って作ってたか」の真意は分からないのですが、自分の中の「音楽の琴線」を究極まで追求するこの音楽は「これはディストーションのギターが入ってるから好きじゃない。聞かない」って言う様な、先入観や常識を悉く崩して、聞く物全てを「自分にとって気持ち良いかどうか?」で判断出来る様になりました。ただ、バラードに付いては、今でも若干拒否反応が残っていて、時々ですが「悪い冗談」にしか聞こえない曲もあったりします。
軽く想像すると「映像とリンクしないとバラードの良さは分からないのかし??」って思ってますが、こんな自分でも「バラードを楽しめる様になる。良さが分かる様になる」切っ掛けみたいな事に、この先出会えるのかなぁ〜とも思ってます(笑)
他、お陰で、当時は大嫌いだったアーティスト( Elvis Costello =エルビス・コステロとか Style Council =スタイル・カウンシルとか)も、何年か前に LIVE AID のDVDを見た時には良さみたいなのが分かりました。


今日の1曲。
友達がダンクラのイベントを手伝うとの事で、お家にある音源を探した時に久しぶりに聞きました。やっぱ 70's Disco、良いわー(^^)

2009年9月22日火曜日

Murk Boys

来てたんだ...Murk
Ralph Falcon OSCAR G の2人組ユニット。
ハウスの初期時代から今も買ってますー。
当時からずっと活躍しているDJで、何年か前に Some Lovin' のセルフカバーを出してスマッシュ・ヒットしました。
(リンク張ってたら、Murk Vs Kristine Wの " Some Lovin' "のプロモビデオがあるって初めて知った...)
この方の作品の中には、使用用途不明(!)なドロドロな感じのハウスも多いんだけど、「アゲな感じ」と「カッコイイ感じ」が合わさった時のパワーは、今も昔も凄いの一言。

今日の2曲。
Bobby Pruit " Tried So Hard "

どちらもMurk Boys初期の作品。

※なぜか画像は自室の Joey Negro さんのパネル。
 Joey Negro に付いては、またの機会に...w