2014年2月25日火曜日

ソロ出します <その4>

→<その3>より続き。

各曲の解説、パート2です。











(7)Ximen(シーメン)

作詩、歌:小森田実










ハウスに入る物。
歌を「東南アジアで耳にするチューニングの合わないラジオの音」っぽく加工したのですが、誤解の無い様に付け加えますと、小森田実さんは「もの凄く歌が上手い方」です。
結果、誰が歌ってるか分からない位加工してごめんなさい。

SMAPV6等のジャニーズ系の作品を含め、日本歌謡界の大御所で大先輩の小森田さんですが、この方の凄い所は「曲を聞いたら、すぐ小森田作品だと分かる」位、個性的で素敵なメロディーを作ります。

ご本人のデビューの切っ掛けが「ポプコン」で、ご自身でも作品を発表しています。

自分の中では「SMAPのダイナマイト」と「Folderのパラシューター」を、最初に聞いた時のインパクトが忘れられません。

曲名の「Ximen」は、台湾・台北にある「西門」の英語表記です。
曲名は、たまたま、台湾に出張で行ってる時に曲のアイデアを思いついたので付けました。
滞在中のホテルがある一帯の地名です。





(8)Count Three(カウント・スリー)

作詩:池宮創人
ギター:木島靖夫
サックス・ソロ:鈴木明男


(自分には全く素養もないのに)

池宮創人(ex:WyolicaのSo-to)さんの詩。
So-toさんが、ご自宅でこの曲の詩を書いている時、作ってた詩をたまたま奥様に見られて「こんなの、誰が歌うの!?」って、聞かれたそうです(そりゃそうだろう)。




歌ってるのが「ミトカツユキ」
この方、自分でも歌うシンガーソングライターなのですが、キーボードも自分なんかより上手いし、歌えるしで、しかもまだ若い。これからが期待のアーティストです。

ミトの声って、以前から誰かに似てるって思ってたんだけど、remixを頼んだJustin Chenの妹のSophiaが「チャゲ&飛鳥飛鳥」に似てるって指摘されて「あ、なるほど」っとw

で、この曲の作業をしている時、仮タイトルで「Last Dirty Hero」って付けてたんだけど、コレだと「マッチョな全身タイツ感」が出ちゃうので、Last Dirty Heroの「頭文字だけ」にしようと思って、字面見たら「こりゃマズい」って思ってやめにしました。

この曲と、次の9曲目のギターが「木島靖夫氏」。
最近よく弾いて貰ってる「ヤス(木島靖夫)」なんだけど、色々なアーティストのバックバンドを沢山こなしているだけあって、最近は何を頼んでも「とても良いプレイ」をしてくれます。

当人は意識してないと思うんだけど、相当「黒人音楽寄りなイケてるプレイ」をしてくれて、時々「ドキっ」とする瞬間があります。


同業者等から「最近、誰か若手で良いギター居ない?」と聞かれたら、彼を真っ先に推薦する位安心して頼めるギタリストの一人。







(9)Paint in Black(ペイント・イン・ブラック)

作詩:杉村喜光
歌:東京女子流の皆さん
Piano Solo:安部潤
ギター:木島靖夫




担当の佐竹さんから「女子流ボーカルで1曲作って」〜と言うオーダーで、アルバム発売が決まってから作りました。

作詩は「Serena "ピンクの弾丸"」も書いてる杉村喜光氏。

間奏で、所謂「Jazzのアバンギャルドなピアノソロ」を入れたくなったんだけど、こればっかりは自分では無理。


安部ちゃん(安部潤氏)に弾いて頂きました。

で、初めて安部ちゃんの作業部屋におじゃましました。
「ちょっと、あててみるねー」って、安部ちゃんが弾き出したのがあまりに上手くて、もー、全部お任せして帰ってきちゃいました。
滞在時間20分ほど。 
ソロ素敵です。








(10)夕暮れて(ゆうぐれて)

作詩:松尾KC潔
歌: 坂田麻美








もーね。擦った揉んだの末、例の大雪のマスタリング前日まで作業していた曲です(笑)


作詩の松尾潔さんとは、韓流アーティストの「K」の作業でご一緒して以来なので、6〜7年ぶり。
お忙しいところ、素敵な詩を頂きました。ありがとうございます!

歌は「坂田麻美 嬢」。


(株)ユニバーソウル所属の「作詩家兼、ブッキング兼、スタジオマネージメント兼、レコーディングエンジニア(見習い)兼、シンガー兼、雑用」の多才な方です。

外書きはおいて置いて。

一緒に居ると話しは面白いし、当人は意識してないと思うけど、横で見ていると彼女の身の回りに起こる事ほぼ全てが「おばかな毎日」で、ちょっと羨ましい存在。

で。


実はこの曲、何を隠そう某有名女性シンガーの事務所からの依頼で書いたのだけど、先方との制作時期が合わなくて、そのタイミングでソロの話しが決まったので、曲を一度戻して貰い、作り直しました。

和音の取り方とか、自分なりに実験的な事をしたと思うのだけど、松尾さんの日本語の歌詞が出来て、麻美嬢の歌が乗ると、そんな事を気にせずに安心して聞けるのね。




(11)Ximen modewarp reconstrction remix


remixed by:木村コウ野口和昭











ModeWarp「コウちゃん+野口くん」の、
リミックスです。

この2人、今、日本のリミックス・プロダクションの中では、今一番イケてるチームです。
レコ社、事務所の皆さん、このチーム、要チェックですよ!
相当デープでエッジなジャンルから、メインストリーム物、コアなアニソン、J-Pop等も含め、全方向・全ジャンルに対応可です。









(12)Count Three Justin Chen's wonderland mix

remixed by:Justin Chen













もう知り合って仕事をし始めてから5年以上経つ、台湾在のプロデューサーの「Justin Chen」。
昨年、自身のユニット「JS Justin + Sohipa」で出したアルバム「聴見(Listen)」が、台湾政府が主催する「ゴールデン・ミュージック・アワード」でノミネート。
惜しくも受賞は逃したのですが、中国語圏ではもの凄く評価の高い方です。

彼は、年齢が6歳位下なんだけど、自分が年下に感じる程いつも冷静で落ち着いていて、しかも身長が185cm位あってで、「...なんだろう、人間としてのこの違いは?」って時々思ってしまいます(笑)

「K-Popブーム」の後、中国語圏「C-Pop」の物が来ると思っているので、JSも含め要チェックな人物ですよー。





アルバム全曲通して。
まず、レコーディング・TDのエンジニアは「川口昌浩氏」に依頼。
ぐっちさん(川口昌浩氏)とも、もう25年以上。

自分が望む「音のツボ」を理解してくれてて、更に目紛しく進化するレコーディング・テクノロジーも常に対応・理解していて、その都度、一番適切な方法で「音」を処理してくれます。
頼もしい縁の下の力持ちです。





で、マスタリングは...
まずは、「DISC2のノンストップ盤」は、「東京女子流音源」だったので、いつもな感じでVictor フレアマスタリングの「川崎洋氏」に。




もう一枚の「DISC1のソロ」
の方は、「とにかくレベル(音圧)を突っ込むのはやめる」、「耳の痛い所は取る」と言うのがテーマでした。

特定のジャンルを除いて、全く意味を感じない、ここ最近の「どれだけ聴感上CDの音圧を上げれるか」の「レベル戦争」みたいな争いからは、とっくの昔に下りているので、少し音量が低く感じるかもしれませんが(笑)

その「特定のジャンル」と言うのが、ここ最近のEDM等のダンスミュージック。
日本を除く、世界的になんだけど、クリエイターが製作時から、ヘッドルーム無しの(ピークを)「0VU」で作業しているので、結果、マスタリングを最初からしてるのと同じ状態に。

一部のアナログ盤を除き、CDなどの「フィジカル・ディストリビュート」が減衰する中、現在デジタル・ディストリビュートがメインになったのも併せて、マスタリングまで自ら行うアーティストが増えていると言うのも納得。

もう一つ。どうしても「TC ElectronicのSystem 6000」を使いたかったので。

で、こちらはMTCマスタリングの「佐々直美嬢」に。






...とまぁ、12曲の解説をしたのですが、解説を書きながら並べて聞いていると、全く統一性が無いと言う事に気が付いてしまいましたw。

諸々含め、反省し以後気を付けます。ごめんなさいm(__)m












アルバムの情報ページが出来ました。
https://www.facebook.com/mirrorballflare

2014年3月12日の発売です。